vSphere ESXi 4.1 update1 に HighPoint RocketRAID 2720 をデータストア用コントローラーとして導入する

※ドラフト版

Keyword HighPoint RocketRAID 2710 2720 2721 2722

[注意]
この手順、各種ドライバー状況は2011年7月2日現在のものです。サポート状況、バージョンアップ状況の変化がある可能性がありますので、事前にオフィシャルサイト等で確認することをお勧めします。
ノークレームだ。わかってるよな?

[まえがき]
SATA直結だと3Gしか速度が出ず、更に冗長性も考慮してミラーを組もうとした場合、最も安価に構成できる構成が以下のものであった。
仮想環境を構築する際におそらく最初に頭打ちになるのはDiskI/Oであるので、可能な限り高速化したい。
検討したものとしては以下の通り。
SAS-HDD
SSD
・Fusion-io(SSDであるが別物として扱う)


結論から言うと、SASは発熱が多い為自宅向きではない。SSDは使用時間とともに低速になってしまう問題が回避できず(ESXiドライバではTRIM対応されていない)断念。Fusion-ioは素晴らしいがボーナスが飛びます飛びます。
よって、可能な限り高速なSATAを使うことに。

[導入結果]
・うまくいった。多少遠回りになるが、ESXi4.1にてRocketRAID2720で動作させることにできた。

[環境]
サーバー:HP ML110 G6 (CPUをCore-i7 870に変更、メモリをnonECC 16GB搭載)
RAIDカード:HighPoint RocketRAID 2720 (SATA600対応)
HDD:Seagate ST31000524AS [1TB SATA600 7200] x2 (これでRAID1を構成)
ESXiのインストール先は適当なUSBメモリ(2GB)
OS:vSphere ESXi 4.1 update1

※導入用に別途2GB程度のUSBメモリが必要
※CPUは当初LynnfieldのXeon x3470(2.93Ghz)を検討したが、ECCメモリが使える程度の差しか無いので、価格、入手性を考慮してCore-i7 870を選択した。

VMware Hardware Compatibility List


[前提]
・ML110G6はもとからESXi4.1update1のHardwareCompatibilityList(HCL)に含まれていないので自己責任。
HighPointRocketRAID 2720はHCLにリストされており、別途VMware社のサイトからドライバーをダウンロードできるかのように記述されているがそんなことは無かった。当然インストールメディアにも含まれていない。騙されていた。

[準備]
・カスタムドライバーが含まれるoem.tgzを入手する
 (自分でmakeすることもできますがかなり面倒なので、誰かが作ってくれているものがあるならそれを使いましょう)
・作業PCにvSphere CLIをインストールする
・各種作業ツールをダウンロードする

[作業概要]
1.ESXi4.0update1のインストール用USBメモリを作成する
2.ESXi4.0update1をML110G6のUSBメモリにインストールする
3.CLIからESXi4.0update1をESXi4.1update1にアップデートする
4.ESXi4.1update1を起動する
5.sample.map、pci.idsのファイルを作業PCにコピーする、同様に素のoem.tgzもコピーする。
6.sample.map、pci.idsの内容を修正する
7.素のoem.tgzを展開し、カスタムドライバーが含まれるoem.tgzの中からカスタムドライバーを抽出して素のoem.tgzに置いてoem.tgzに再パックする
8.再パックしたoem.tgzを起動中のESXi4.1update1の/vmfs/volume/Hypervisor2ディレクトリ以下に置く
9.再起動したら認識してる。


この手の作業をしたことがある方なら回りくどいやり方をなぜ?と思うかもしれないが、試行錯誤した結果これ以外じゃできなかったのです。
作業詳細については以下に記します。

[作業詳細]


製作中