中華時計について

ではちょっと書こうかと思います。最初にお断りしておきますがあくまで私の知ってる範囲の内容なので全て正しい保証はありません。間違っているところがあったら指摘していただきたい。

中華時計と言えば有名ブランドのコピー品というイメージですが半分くらい正解。まぁそもそもブランドというのもおこがましいような量販店でビニール袋に入って吊り下げられて売られているものの大半は中国製。それはいまどきの工業製品にしてみれば至極当たり前の話だとは思いますが。少し前まではパチ時計もそういった激安時計もムーブメント(時計の中身)に関しては、日本製のクォーツなんかを使ってたのです(機械式は高額すぎて使えない)なので昔のパチ時計なんかは見た目もショボかったり、本物は機械式なのにクォーツだったりとか数m離れた場所からでも偽物とわかるものばかりで・・・と、別にパチ時計を解説するつもりではないのでここらへんで。

で、以前から機械式の3針ムーブメント(時、分、秒)はあったのですが(とはいえかなりショボいものですが)ここ最近急激にそのクォリティーが上昇してきており、さらにはどういう経緯かは不明ですが、かつて存在した有名クロノグラフムーブメントの精巧なコピーまでも作り出すことに成功したのです。とは言っても当然ですが仕上げや精度なんかはスイス製にはかなうわけもなく、あくまで模倣品に過ぎません(しかしここ1〜2年で更に質は向上してると思います)当然ならが非クロノのムーブメントなんかもいろいろなバリエーション(パワーリザーブインジーケーターだのムーンフェイズだの)も増えてきており非常に変化に富んでいます。

そこで雨後の竹の子のごとく登場してきたのが「自称ドイツ・スイス製の中華ムーブメント機械式時計」です。

オークションサイト(ebay)やらで1万前後で売られている「なにやら派手でピカピカしてる」時計のほとんどはそれだと思って間違いないかと思います。

で、個人的にちょっとどうかなと思うのがそれらの時計が「ドイツ製」「スイス製」を謳っているところです。まぁこれらの時計のオフィシャルサイト(あるだけマシですが)を見てみるとドメインも.deだったり.chだったりしてさらに中身も英語やドイツ語表示だけだったりして一瞬「おっ」と思ったりするのですが、そういうブランドのほとんどは「企画はドイツだったりするそれ以外は全部中国、ロシア」なブランドです。中にはドイツもスイスも一切無関係なところもありますが大差ないですね。いやむしろそっちの方が多いか? 違いは検品の質くらいでしょうか。まぁ中国そのものをどうのこうのと言うつもりは無いですが、なんか騙してるみたいで少し嫌だなと思ったりします。

国内の場合は少し事情が違ってて、普通に日本の企業が中華ムーブメントを使って作ってるのを出品したりしますが、見た目は一緒です。

そもそも複雑な機構の機械式時計が1万以下で売られてることが異常なわけで、そういう意味でSEIKOとかは異常です(笑)SEIKOにしても安いのはアッセンブルやケーシングはマレーシアとか中国ですが。

では次に中華時計の見分け方を解説したいと思います(続きはそのうち)